鍼灸治療の一番の目的は、患者さんの『気を高める』ことです。

気というとわかりづらいと思いますが簡単に表現すると、
「スッキリしたー！」という感じや
「気持ちよかったー！」という感じが『気が高まる』状態に近いと思います。
　
痛みや病を直接治すのではなく、気を高めて自然と治っていくというのが私の目指している治療です。

治癒力を高めるために一番大切なのが
五臓（肝蔵・心蔵・脾蔵・肺蔵・腎蔵）のバランスです。 　
このバランスを経絡治療という方法で調えていきます。

しかし、痛みが強い場合や過度のストレスを受けていると、交感神経が興奮して緊張が　抜けない場合があります。 　
この場合、経絡治療では改善に時間が掛かるため、ＹＮＳＡ（山元式新頭鍼療法）という方法で治療します。

　この治療は痛みに対しての即効性があり、強制的にリラックスするような、神経に対してのアプローチができます。 　

「五臓の乱れ」から来る症状は経絡治療、

「痛みや過度のストレス」から来る症状はＹＮＳＡ。

両方の場合は組み合わせて施術していきます。

そしてもう一つ大切にしているのがマッサージです。

鍼灸治療で身体を調え、仕上げにマッサージを行います。
マッサージで重要なのはリラックスしてもらうのはもちろんですが、対話が何よりも大切です。

この対話でどうして症状が出てしまったのか、患者さんと振り返りながら一緒に考えていくことが本質から治していくと考えています。

病や痛みは必ず生き方にあります。 どのように考え、行動し、どんな環境に生きているのか？ 　

最終的にはここに答えがあるのではないかと思います。
とはいえ、それも患者さんによりますので、楽しくお話しするだけで良くなる方もいらっしゃいます。

　患者さんと向き合っていく過程で自然と必要な流れになっていくと思っています。