腸内環境と東洋医学

鍼灸師・マッサージ師 畑(はた)です。

東洋医学

近年、腸内環境が免疫と関係しているということがわかってきており、「新しい発見」といわれています。
しかし、あくまで科学的に認められてはじめたというだけで、そのようなことは東洋医学が完成した古代からわかっていたことなのです。

今回の記事ではそのことについて書かせて頂きます。


正気とは自然治癒力のこと

スタッフHata
自然治癒力(免疫)のことを東洋医学では正気といいます。

この正気を働きによって分けると、「営気と衛気」(えきとえいき)に分類されます。

免疫はこのうちの「衛気」と関係してきます。

ポイント

営気:内臓などの身体の内側を滋養してくれる機能
衛気:環境のストレスや風邪などから身体を守ってくれる機能

営気と衛気は食べ物を消化する内臓の働きから作られる

この営気と衛気ですが、食べ物を消化する五臓六腑の働きから作られます。

胃に入ってきた食べ物が脾(火)の熱によって作られるもの

  • 養分=営気
  • 糞便=残りカス
    を作ります。

このうち残りカスが腸まで運ばれたときに作られるもの…

それが免疫の役割をはたす衛気なのです。

腸の働きによって作られた衛気が全身に巡ることで、外邪から身体を守ってくれます。

スタッフHata
この働きが西洋医学でいうところの「免疫」なのです!

つまり、東洋医学が完成した古代から、腸で免疫力が作られていることがわかっていたわけです。

東洋医学の目的とは

「正気(=邪気から身を守る)」を身体から引き出すことが目的です。

痛みを止める・悪い部分を切除するといった「対症療法」とは異なり、人間のもつ治癒力・免疫力を高めるお手伝いをするということ。

今まさに、世の中は「免疫力をいかに高めて、あらゆるウイルスや細菌の侵入にも負けない体づくり」が求められています。

スタッフHata
東洋医学や自然療法から学ぶ古代人からの叡智をヒントに、食事や生活習慣を見直すいいチャンス! これから東洋医学を元に西洋医学が発展したらどうなるのか、考えるとワクワクしてきますね♪♪

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